ペンテコステ(五旬祭)

 

 ペンテコステは、クリスマス、イースターと並ぶキリスト教の三大祭の一つです。

 

 「ペンテコステ」なんてへんてこな名前だなあと思われるかも知れませんが、これはギリシア語で「50番目」という意味の言葉です。

 

 ユダヤに、過越祭から50日目に「7週祭(ハグ・シャブオート)」と呼ぶ小麦の収穫を祝う祭がありました。後に、シナイ山において律法が授けられて主なる神との契約を結んだことを記念する祭となりました。その「7週祭」をギリシア語に翻訳したのが「ペンテコステ」、つまり7週(=49日)を経過して50日目という言葉なのです。

 

 新共同訳聖書では、「五旬祭」(使徒言行録2章1節)と訳されています。旬は10日という意味ですから、五旬は50日ということになります。

 

 この五旬祭=ペンテコステの日に、聖霊(神の御霊、真理の霊とも言われる)が、天から降りました(使徒言行録2章1節以下)。当時、主イエスの12人の弟子を初め、120名ほどの者が一緒に集まって、主イエスが約束された聖霊が降るのを、熱心に祈りながら待っていたのです(同1章4,14節)。

 

 彼らは約束の聖霊に満たされ、神の力を受けて、いっせいに様々な国の言葉で神の福音を語りだしました(同2章4節)。その光景に驚いて集まってきた人々に(同6節以下)、ペトロが聖書から主イエスについて説き明かしたところ(同14節以下)、3000人もの人々がそれを受け入れ、主イエスを信じて洗礼(バプテスマ)を受けました(同41節)。この3000人の人々は、御言葉の学びと礼拝をささげること、祈ること、信徒相互の交わりを熱心に行い、そうして史上最初の教会をエルサレムに形成したのです(同42節)。

 

 教会は、その後も聖霊に力を頂いてエルサレムを初めイスラエル全土、そして世界中に福音宣教を展開してきました。極東の日本にも500年前に宣教師が主イエスの福音を伝えました。我が国からも宣教師が多くの国々に派遣されています。私たちの属する日本バプテスト連盟からもブラジルに宣教師を送り出し、次いでインドネシア、タイ、シンガポールなどアジア地域に送り出しました。


 このように、キリスト教会にとってペンテコステは、聖霊がこの世に降った記念日(聖霊降臨日という)であり、また、教会の誕生日(エルサレム教会創立記念日)になりました。

 

 ペンテコステ(五旬祭)は、過越祭から50日目に行われますが、キリスト教ではイースターから50日目に行います。イースターが移動祝祭日(祝う日が変わる)なので、当然、ペンテコステも移動します。本来ならば、キリスト教にとって、イースター、ペンテコステの方が重要な祝祭なのですが、祝いの日が変動するということで、クリスマスのように世界中で祝われる祭には、なかなかなりきれないのだろうと思います。

 

 因みに、2021年は5月23日(日)、2022年は6月5日(日)がペンテコステです。

 

 

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2014年8月6日サイト開設